大きく広がる緑の葉が太陽に向かって手を伸ばすような姿が印象的なツピタンサス。その艶やかな葉は、生命力の象徴のように輝き、部屋全体に活力を与えます。成長するたびに枝が広がり、まるで森の中の一角を切り取ったような壮大な雰囲気は自然とのつながりを感じさせてくれます。ツピタンサスの日当たりや水やりのポイント、根腐れさせないメンテナンス、育てるのに不安な方でもこれさえあれば植物が元気になる最推しの活性液「バイオゴールドバイタル」など、明日から誰でも簡単にできるメンテナンスをご紹介します。
植物名 | ツピタンサス・Tupidanthus |
科目・属性 | ウコギ科・ツピタンサス属 |
原産地 | 中国南部・東南アジア |
育てやすさ | ★★★★☆ 簡単 |
日当たり | レースカーテン越し |
水やり | 春夏 土が乾いたらたっぷりと 秋冬 土が乾いて数日後にたっぷりと |
乾燥 | 普通 |
剪定 | 生育期の4月〜10月 |
肥料・活性液 | 肥料は生育期の4月〜10月 活性液は日常的に使用すると生育が安定しやすい |
温度 | 最低10℃以上 |
ツピタンサスの基本の育て方|育てやすさ ★★★★☆
・レースカーテン越しの明るさの場所に置く。リビングの明るさでも十分。
・水やりは土が乾いたらたっぷりとあげる。1週間に1〜2回程度。
・傷んだ葉を剪定する、葉の重なりを減らし風通しをよくする。
・4月〜10月の成長期に合わせて肥料をあげる。活性液でもOK!
・ペットを飼われている方は置き場所に注意。
これだけ知っておけばメンテナンスは問題ありませんが、それぞれのポイントを知ることで1つ上のメンテナンスができる様になるのでぜひご覧になってください。
適切な日当たり|レースカーテン越し
置き場所はレースカーテン越しで明るく風通しの良い場所がベストです。
直射日光が当たる窓際や日照時間が長い場所は葉焼けのトラブルになりますので避けましょう。
日当たりが悪い場所でも育てたい方は活性液のバイオゴールドバイタルの使用がおすすめです。水やりや霧吹きの水に混ぜるだけでとても使いやすいです。新芽が増えたり葉の色が鮮やかになります。
水やり|夏の蒸れに注意
・春夏 土が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。
・秋冬 土が乾いてから数日後にたっぷりと水やりをしてください。
春夏は手で土の表面を触って根本の付近の土までしっかりと乾いているかを確認してからたっぷりと水やりをしてあげましょう。
鉢の底からちょろちょろと水が流れ出てくるぐらいの水の量がベストです。受け皿に溜まった水はこまめに捨ててください。放置していると根腐れやコバエのトラブルになります。
秋冬は土が乾いてから数日後にたっぷりと水やりをします。水の吸収力が落ちているのでやりすぎを注意してください。水やりは気温の高い時間帯がおすすめです。霧吹きも一緒にしてあげるとより元気な葉を保つことができます。
傷んだ枝葉の剪定
ツピタンサスの剪定は4月〜10月です。傷んだ枝葉・徒長した枝葉は全体のバランスを見てお好みで切りましょう。外側に向いた枝葉を切るとシルエットが整いやすいです。
傷んだ枝葉を剪定します。重なりがスッキリすることで風通しが良くなり虫や病気のトラブルの予防になります。
傷んだ葉は綺麗な状態に戻らないので積極的に切りましょう。
肥料と活性液の使用
肥料は4月〜10月にあげます。
肥料はバイオゴールドオリジナルがおすすめです。粒状の固形肥料で使用する数が分かりやすく肥料の調整が簡単で、水に溶かして液体肥料にすることもできます。固形はじわじわと効く、液体はすぐ効果が出ます。お好みの使い方で肥料をあげましょう。
活性液は100%天然素材のバイオゴールドバイタルがおすすめです。肥料とは別で活性液はいつでも使用することができます。植物の基礎代謝を上げて本来持つ力を引き出し健康的な植物に育つようになります。水に溶かして使用する凝縮液で水やりや霧吹き、腰水に混ぜて使用します。 日当たりがあまり良くない場所で育てている植物が元気になったり、虫の予防になるのでおすすめです。
・バイオゴールドオリジナル(追肥)
・バイオゴールドバイタル (活性液)
温度|最低10℃以上
ツピタンサスは寒さにやや弱いです。温度が低いとストレスで葉が枯れ落ちていきます。なるべく温度の高い場所で管理をしましょう。冬の窓際は室内であっても外の気温とあまり変わらず冷え込むので窓から離れた場所に置いてください。
- ツピタンサスの冬越し
外気を避けた窓から離れた場所に置いてあげましょう。
水やりは土の表面が乾いてから。観葉植物は冷え込むと吸収力が落ち、乾きが遅くなり根腐れや根痛みを起こす可能性がありますので注意しましょう。気温が高い午前中にするのがおすすめです。
クーラーの風が直接当たる場所は避けてください。乾燥した風が当たると葉が傷んだり枯れてしまうトラブルになります。
肥料は必要ありませんが、生育が不安定な時期のため、活性液の使用をおすすめします。
ツピタンサスの植え替え
植え替えのおすすめ時期は4月~10月の生育期にしてあげましょう。
土の表面や鉢の底から根が出てきたら植え替えのサインです。天気の良い日に植え替えをしてあげましょう。植え替え後は生育が不安定なりやすいのでバイオゴールドバイタルを使用するをおすすめします。
植え替えの土はINLIVING 観葉植物の土がおすすめです。水はけと通気性が良いので根腐れを起こしにくい土です。土の乾燥具合が見た目で分かりやすく水やりがしやすいです。熱処理をしている素材が多く、有機物を含まないので虫も寄り付きにくいです。
鉢のサイズによりますが、用意する土はこの一袋で済むので初心者の方でも簡単に植え替えができます。
・INLIVING 観葉植物の土(2L・10L)
ツピタンサスでよくあるトラブルと対処法
- 根腐れ
水やりしても元気にならない・根や幹が柔らかく、ぶよぶよしている・土が乾かない・乾きづらい・腐敗臭がする・土の表面にカビが生える・葉が落ちやすい・黄色や茶色に変色している等のトラブルがあります。
根が腐ってしまうと植物全体に水と養分が行き渡らなくなりやがて枯れてしまうトラブルです。
まずは根腐れを起こさないメンテナンスを心がけましょう。水やりはしっかり乾いてから、水やり後は風通しの良い場所に置く。これさえ徹底して育てていけば根腐れしにくくなります。土の乾燥具合をしっかり見て水やりをしましょう。
もし根腐れを起こしてしまったら、
・水はけの良い土に植え替えをする。
・傷んでいる葉や茎、根を切る。
・発根剤を使用する。
普段のメンテナンスから根腐れは対策できます。「水やりはしっかり乾いてから、水やり後は風通しの良い場所に置く」を心がけてください。トラブルを起こさないメンテナンスを身につけていきましょう。
- 根詰まり
鉢の中が根でいっぱいになり水が行き渡らなくなる・土の表面・鉢の底から根が出てくる・鉢にヒビが入る等のトラブルがあります。
生育期に起こりやすいトラブルです。すぐに枯れるわけではありませんが、放置すると悪影響なので早めに対処しましょう。
もし根詰まりを起こしてしまったら、
・今の鉢より一回り大きい鉢に植え替えします。
・植え替えのおすすめの時期は春夏の生育期。
基本的に植え替えをすれば対処できます、天気が良く温かい日にしてあげると良いです。 土の処分は自治体によって異なりますので注意してください。
- 葉焼け
葉っぱが白くなる・茶色くなる等のトラブルがあります。
日差しを浴びすぎると起こるトラブルです。見た目で気づくことができるので早めに置き場所を変えてあげましょう。
もし葉焼けを起こしてしまったら、
・直射日光が避けた場所・レースカーテン越しの明るさの場所に置く。
・葉焼けした葉は切る。
葉焼けした葉は二度と戻りませんので切ってください。綺麗な見た目を維持しましょう。
- 肥料焼け(根痛み)
根本が黒くなる・適切な肥料を与えないと根が痛み生育に異変が起こる等のトラブルがあります。
通常より多い量の肥料をあげてしまうと起こるトラブルです。枯れていくまでのトラブルになりますので早めの対処しましょう。
もし肥料焼けを起こしてしまったら、
・植え替えをする。
・大量の水で肥料を流し出す。
日当たりが良く風通しの良い場所で育てると対策できます。お部屋用の太陽光LEDやサーキュレーターで補うこともできます。 また、根痛みが進んでいると根が本来のボリュームより小さくなっていることがありますので植え替えてあげましょう。根のボリュームに合うサイズの鉢への植え替えがベストです。
ツピタンサスにつく害虫と対処法
虫が苦手な方も多いと思いますが一緒に学んでいきましょう。
- カイガラムシ
ベタつきのある葉や枝があるといる可能性が高い虫です。葉っぱが多く風通しの悪い植物によく見られます。成虫になると動きが活発になり他の植物にも被害が出る恐れがありますので見つけたら早めに対処しましょう。
・ペーパーや布で拭き取る。シャワーでしっかり洗うのも効果的です。
・葉っぱを切って風通しを良くする。風通しの良い場所に置く。
・べニカXシャインスプレーを使用する。
・薄めた牛乳・コーヒーを散布する。
- アブラムシ
新芽のまわりに良く見られる虫です。茶色いつぶつぶの見た目が特徴です。葉っぱも縮れさせ、生育に影響があるので早めの対処をしましょう。
・アブラムシを取る。
・縮れた葉っぱを切る。
・葉っぱを切って風通しを良くする。風通しの良い場所に置く。
・薄めた牛乳・コーヒーを散布する。
べニカXシャインスプレーやオルトランDXの散布もしてあげると効果的です。またシャワーで洗い流すのもおすすめします。
- ハダニ
葉の裏によく見られる虫です。クモの巣が張られたような跡ができるのが特徴です。繁殖力がとても高いので早めの対処をしましょう。
・縮れた葉っぱを切る。
・葉っぱを切って風通しを良くする。風通しの良い場所に置く。
・薄めた牛乳・コーヒーを散布する。
普段のメンテナンスを怠らなければ発生することはありません。こまめな霧吹きと月に一度のシャワーで洗い流すのもおすすめします。
- コバエ
土の周りに湧く虫です。植物の生育には害がありませんが、放っておくと増えていくので早めに対処しましょう。
・土が湿っている状況を避ける。
・有機質の肥料を与えない。
・土の表面から2〜3センチに無機質な土を入れる。
・コバエに効く殺虫剤を撒く。
対処法も簡単なので、植物への被害が広がる前に早めの対処をしていきましょう。
まとめ
ツピタンサスの濃緑色の艶やかな葉は、部屋に自然のエネルギーを与え、リラックスした空間を演出します。明るい間接光でも日陰でも育つため、置き場所を選ばずお部屋に置きやすいのが魅力です。丈夫で育てやすく、初心者からベテランまで幅広く愛されています。
育て方に困ったらまたこの記事を参考に見てくださいね!